コミケレポート2

パピリン、愛の調べ“comic market mix”
Vocal:美少女仮面パピリン（生天目仁美）　

　「買いたい本がありますか？
　　買うべき本がありますか？
　　愛する本の為に戦う・・
　　だって私はキモヲタだもんっ」

　並ぶのイヤッ　売り切れイヤッ
　いざとなったらキレる〜
　待つのはイヤッ　暑いのイヤッ
　これが現実〜
　それでもまだっ　諦めないっ
　日傘しっかり掲げ〜
　転売のためっ　夢をつかむっ
　美少女仮面〜

　と言う訳で、生天目の握手会に行ってきたんだよ。整理券の番号は128だったけど、実際に待った時間は15分くらいだもん。そんなこんなで私の順番が回ってきた訳だけど、そこで私は考えたんだよもん。握手しただけではい終わりでは、あまりに呆気無いだろうから、何か生天目に応援メッセージを送ろうってね。私はしばらく考えた後、ひとつの結論を出したのさ。

「いやぁ、パピリンは最高ですね。マジ気に入っちゃったよオレ！」

嘘です。流石の私も（何が流石なんだ？）こんなアイマスのダンス審査員みたいな口調では喋らない。口調とか関係ないけど。本当は何て言ったかというと、

「これからも身体に気をつけて頑張って下さい」

だよもん。つまらねえセリフだなと思う人が大抵だと思うが、実にその通りである。だが、こんなつまらない私に対しても生天目さんは、

「はい、ありがとうございますー！」

なーんてモエモエな声と素晴らしい営業スマイルを向けてくれた。しかも対面してからずっと握手し続けている。いやっほう。この上ない満足感。私は上機嫌でその場を後にした。――ただ本音を言えば。猪口の方が良かった。ごめんなさい。
　あと知らない人も居るだろうから注意しておくと、「生天目」は「なばため」と読む。決して「なまおめ」だの「なまてんめ」などとは読んではいけない。
　では、今日のコミケレポート開始ですっ！（生天目風）

　2時間・・
　2時間ていう時間は長すぎるよ・・
　残酷・・
　いろんな人が来て・・
　2時間経ったら、待機場所が遠く離れて・・
　前の方のみんなは自分の愛する本を追って・・
　昨日の自分から変わってゆくのに・・
　あたしはまだこんなところにいる・・

　つまり、普段より出発が2時間遅れただけの話です。それにはまた色々と深い事情があるんですよ。ともかく、現地到着が8時。既に待機場所からはビッグサイトを臨むことが不可能だ。しかもぎゅうぎゅうに詰まっているので座ることも無理。列を離れるなどもってのほか。仕方なく、友人Sとの待ち合わせを東1ホールの角に変更した。
　10時半にようやく会場入り。友人Sとはすぐに出会うことが出来た。私は彼から頼まれ（さらに金も渡され）、企業ブースへと向かった。
　最初に向かったのはニトロプラス。私がニトロと聞いて思い浮かぶのは「天使の二挺拳銃」位しか無い。と言うかそれしかやってない。渡部風子が猪口、渡部小巻が生天目というのが大ヒットだった。声優ヲタですみません。
　――で、何か異様に空いてる。ニトロの係員が持ってるプラカードには“ニトロセット Sold Out”と書かれていた。訳すと「ニトロセット完売」。これも運命だと思って諦めてくれるかな？　通販で頑張ってくれ、Sよ。
　次に向かったのが枕。すげー人気無いな、あそこ。3日目だってのに全然並んでないよ・・大丈夫か？　会社が潰れやしないか心配だ。別に潰れても構わないけど。とにかく頼まれたものを購入した。実質1分もかからなかった。
　全然関係ないけど、ぱじゃまの行列がそれなりに凄かった。多分並んだら30分は食うであろう長さだと思われ。おかしいね、昨日は3分も待てば買えたのにね。芳文社は昨日と同じくらいの行列だったけどさ。
　最後にバンビ。鹿か？　とりあえずここで無料配布ポスターを出来るだけ貰え、とのコトだったが・・。さて。そんなモノ配っている人間などいないぞ。これはどういうコトだ？　――そういうコトだ。配布はとうの昔に終了していたんだよ。ね？　最終日に企業いくとこうなるワケよ。次のコミケで頑張れ、Sよ。
　この時点で11時ちょい過ぎ。一度Sに会うべく東ホールへと向かう。彼は携帯の電池が切れてるので、偶然出会う事を信じて祈るしかない。割とすぐ会えたが。彼は予想通りニトロセットを逃した事をひどく悔やんでいた。曰く、通販で買うとセットの中身を別々に購入しないといけなくなる為、とても虚しいらしい。　彼に私のサークル巡りに付き合ってもらった後、私は例の握手会へと。1時半にタイプムーンの前に集合という約束をして別れた。

（少女握手中・・）

　三十路間近な女を少女とは呼ばないが。それは良いとして、割と早く握手会が終わったので企業ブース内をブラブラしてた。あれは確かスターチャイルドだったか。ネギまの新しいアニメが10月から始まるそうで、それに先駆け大画面で放映してたのだが。いや、これは凄い。どう凄いかは10月からをお楽しみに。
　時間になったのでタイプムーンへ。更に携帯できちそんを召還し、3人でオーガストへ向かった。はっきり言ってオーガストの作品など殆ど知らない私達は、あろうことか列に並んでる最中に、

「ここって何を無料配布するんだっけ」
「冊子でしょ」
「ああ、『瑠璃色』のヤツか」
「あのさ、『瑠璃色』の正式名称って何か知ってる？」
「『夜明け前より瑠璃色な』でしょ」
「そうそう、そんな名前だった気がする」

なんて会話を平気でかましていた。よく後ろの人間キレなかったよなぁ・・
　――さらに私は続けた。

「『はにはに』でも思ったんだけどさ」
「うん」
「シナリオ別に良くないじゃん、オーガスト」
「いや、あのシナリオの壊れ具合が良いんだよ。オーガストは」
「あとさ、絵柄も取り立てて良くはないよね」
「まあね」

ひど過ぎる。ここに並ぶ資格を即略奪されても文句は言えなかっただろう。
　分かりやすいように他にも例を挙げてみよう。アージュの列にて

「あのさ、『きみのぞ』の正式名称って何か知ってる？」
「『君が望む永遠』でしょ」
「そうそう、そんな名前だったね。でもさ」
「ん？」
「大してシナリオ良くないじゃん、『きみのぞ』」

なんか書いてるだけで殴られそうだな・・じゃあ続いてタイプムーンの列にて

「『メルブラ』の正式名称って何だっけ？」
「メルティブラッド？」
「ああ、そんな感じだったかな」
「あのさ、月姫の頃からオレ思ってんだけどさ」
「あにさ」
「奈須きのこってどこが良いの？　ワケ分かんねえよ、あの文章」
「だよなー。Hシーンとか特に最悪だよな」
「Hシーンは武内もあんまり上手くないしねぇ」
「ってか、何で18禁ゲーム作ってるのか不思議でしょうがない」

書いてる自分を殴りたいな・・ともかく、オーガストの列でリンチに遭わないで良かったね。神様に感謝感激。ちなみに貰った冊子はSに与えました。きちそんも同じく。Sは、「ヤッタ3冊ゲトー！」と喜んでいました。ニトロの傷が少しは癒えたようで何よりだ。
　最後にプリンセスソフトにて『つよきす』のショルダーバッグを購入して帰路に付きました。絵柄は素奈緒と土永さんのツーショット。トサカに来るぜ！
　別れる直前、Sに「日記に書いてあった『ひとりがっちゅ』って本当にあんな感じで喋ってるの？」と訊かれた。そうだよ！　文字では金田まひるのめっちゃハイテンションな感じまでは表現できないんだよ！　という訳で、今回の雑文は『2004年冬がっちゅ〜金田まひるのひとりがっちゅ☆りたーんず』をお別れのBGMにして締め括りたいと思います。お疲れ様でしたー！

　ダダダンダン。ぷしゅー、ぶしゅう〜、アイルビーバアーック。帰ってきた・・金田まひるのひとりがっちゅ！帰ってくるなんて聞いてないけどもぉー！金田まひるのひとりがっちゅ☆りたーんずぅ。きらきらきらりーん。まったくそ〜「帰ってきたー」とか「続ー」とか「ネオー」とかいい加減なコト言えば続きが出来ると思ってるんでしょ全くも〜、もう仕事として発注すれば何でもあたしがやると思ってるんですかあ！？もうどっかのSF映画じゃないんだからさー、あたしは『すたじおみりす』の犬じゃなぁ〜い！もう、だってさ、こんなにたくさん喋ったってさ、ギャラが増えるわけじゃないんですよ！？どういうコトなんですか。もう何であたしこんなの受けちゃったんだろ、あー何て私お人好しで良い人なんだろ、はーもう事務所も止めろよ。はーもう大体さ、これのお陰でさ、金田まひるはー、こんなキャラだと思われちゃってぇ。えー今後は、「いけへへー、えへっ、照れちゃいますぅ。照れる子、照れる子」とか言う可愛いモエモエのヒロインとかぁー、あとさ、あと「お兄ちゃんが居ないと、私・・ダメなの」とか言う不器用な妹とかね！あとは「私・・死ぬ、まえに。――恋愛って、して、みたいんです」とかー！そういう今にも儚げな死んじゃうー、みたいな病弱ヒロインとかね、そういうね、元気キャラ以外のね、あの〜元気キャラっつーか、色物？色物以外がね、来なくなってしまうでしょ！これあたしの声優生命に関わると思うんですよ。だからもう本当にこの番組早く辞めたいんですけれど、もうね、あたしのイメージって言うか趣味？あたしの趣味はね、こう、普段はー、優雅に？紅茶を飲みながら？アロマックキャンドルをこう部屋の傍でぷわ〜ってやらして？それでこう、デディーベアをね、愛でながらね、3時のお茶をね、毎朝毎日？何言ってんだよ、3時ー、欠かさないみたいな。そういう人じゃないですか。え、スタッフの人皆さん知ってるでしょー？それをね、あのー皆さんが言うから、こうやって頑張ってはっちゃけたキャラをやってるワケなんですよ。ホント、あのーそりゃあね、役者ですからぁー、ハジけた役とかも嫌いじゃあないですけども。いやもう、実はまあ・・嫌いじゃないって言うか、好きーなんだけど、かなり好きなんだけど、が！しかし！ばあっとお！あー、もっと、可愛らしい、女の子らしい、そんな、そんな一面もホントにあるんだよ。あるんだよ？あるってゆってるでしょー！？もー、絶対あるんだからねぇー！あーんあんあんえーん・・ううっ、くぅ・・もう絶対やんない、うぅ〜・・